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清澄白河よこい眼科

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横井 克俊 院長
インタビュー
横井 克俊 院長 ヨコイ カツトシ
KATSUTOSHI YOKOI
清澄白河よこい眼科
生年月日:1970年11月15日
出身地:長野県
血液型:B型
趣味・特技:サッカー
好きな本・愛読書:垣根涼介、真保裕一の本
好きな映画:明日に向かって撃て、スティング
好きな言葉・座右の銘:笑う門には福来る
好きな音楽・アーティスト:ビートルズ
好きな場所・観光地:アメリカ
■この道を志したきっかけと、開業に至るまでの経緯についてお聞かせください。
きっかけとなる何か具体的な出来事があったわけではなく、たまたま祖母と父が眼科医である家庭に育ちました。ですから正直、特別高い志や目標を抱いて医師になったのではないのです。成長の過程でまわりを見ていたら自然とこの道に進んでいたという感じですね。もちろん「プロ野球選手になりたい」とか子供らしい夢は持っていましたが、どこか現実的に「それは無理かな?」と思うところもあって、小学校の文集などを読み返しても「将来の夢は、○○もしくは眼科医」といった具体に必ず眼科医を併記していました。実は兄も眼科医で、実家のクリニックは兄が継いでいます。ですから僕は何科の医者になってもよかったのですが、そこは言わば初志貫徹で、迷うことなく眼科医になることを選択しました。

大学は地元の信州大学医学部に進みましたが、卒業後は東京医科大学の大学院に進学しました。大学院修了後は大学病院やいくつかの病院で研修し、2005年から2008年にかけてアメリカのジョンズ・ホプキンス大学に博士研究員として派遣していただきました。帰国後は東京医大病院と八王子医療センターで講師として働き、後進の手術指導などに携わりました。とても充実した毎日だったのですが、徐々に「自分は教育職には向いていない」と感じることが多くなり、ずっと最前線で働き続ける開業医の道を選ぶことにしました。

当院を開業したのは2013年1月15日。清澄白河を選んだのは妻の実家に近いということが第一の理由でしたが、私の祖父の故郷だということも大きな理由でした。せっかく開業するのだから自分に所縁の深い場所を選びたかったんです。

横井 克俊 院長 横井 克俊 院長

■『清澄白河よこい眼科』の患者様についてお聞かせください。
眼科の患者さんには性別も年齢も関係ありません。誰しも一生を通じていろんな目の病気にかかります。ですから当院にも、それこそ新生児から100歳近くのご高齢の方まで、とても幅広い年代の患者様が来院されています。この辺りは江戸の昔からの下町ですが、近年は高層マンションが多数建設され、若いファミリー層の人口がとても増えています。ですから毎年5月の学校健診の時期には、学校で渡された紙を持った小学生が大挙して押し寄せるので、午後はまるで小児科です。

ただ、お子さんでももっと下の年代だと、詳しい視力検査などを受ける機会がありません。ですから、たまたま結膜炎で受診した幼稚園児が、実は全く別の目の病気を抱えていて視力が不良なんてケースも時々あります。片目の視力が悪くても、もう片方がちゃんと見えていれば、お子さんは意外と普通に日常生活を送れてしまうので、周囲がそれに気がつかないことも多いんです。小さいうちであれば改善できていたはずの視力が、10歳くらいになるともう治療不能になる場合もありますから、少しでも見えにくそうな素振りがあればすぐに連れてきていただきたいですね。一生の問題ですから、少し大げさなくらいで丁度いいんです。

■これまでに、多くの手術を執刀されてこられたとのことですが?
横井 克俊 院長大学を退職する前の数年は、年間800件くらい執刀していました。八王子医療センターというところは大学病院のサテライト施設ですが、同時に八王子市の市民病院でもあります。そのため幅広い疾患の症例が毎日のように紹介されてくるのですが、大学病院ほどスペシャリストの数を揃えることは出来ません。赴任した当初は「これも、これも僕がやるのか?」と戸惑いましたが、おかげで苦手分野が全くなくなりました。大学病院本部にいると、どうしても自分の専門分野ばかり診ることになりますから、八王子の3年間で本当にかけがえのない経験をさせていただいたと思っています。

よこい眼科には入院施設がありませんから、現在は白内障や眼瞼下垂など、日帰りでも全く問題のない手術だけを行っています。幸いにも当院での手術を希望される患者様もたくさんいらして、大体1~2か月待ちでご案内している状況です。当院では対応できない疾患は大学病院やそれに準じたレベルの施設へ紹介する形になります。それぞれの疾患に応じて、個人的に信頼しているドクターの施設へ紹介するようにしています。

■診療を行う上で、心がけていることなどはありますか?
インフォームドコンセントのあり方です。大学病院で働いている頃は、重篤な疾患の治療をする機会にとても多く恵まれました。当然、手術前に色々と説明をさせていただくわけですが、患者様の方もそこに至る過程で色々と考え悩んだり、あるいは自分なりに勉強されていることも多く、こちらが思いもよらないような質問をされることもありました。ところが手術が終わって改めて話してみると、意外なほどにこちらが話した内容が伝わっていない。いや、その時には伝わったのかもしれませんが、記憶にちゃんと残っていないんです。ただ、共通して言えることは、みなさんご自分が質問した内容に関してはこちらの回答も含めてとてもよく覚えていらっしゃる。ご自分が真に知りたかった事柄ですから、当たり前と言えば当たり前なのです。

そうした経験をふまえて、当院では出来るだけ患者様からの質問を引き出せるよう心がけています。術前の説明と言うと、ともすれば合併症などのネガティブな話に偏りがちですが、あまりそうしたことのないよう、患者様がポジティブな気持ちで手術に臨んでいただければと思いながら話しています。もちろん、手術以外の病気の説明においても、その姿勢は変わりません。

■最後にサイトをご覧になられる皆様にメッセージをお願いします。
眼科は目という臓器の特性上、大きな病院でなくても出来る検査、診断がつく疾患、手術できる疾患が多いのが特徴です。だから医学の進歩が地域医療に還元されるまでの時間も短い。世界的な学会で発表された新しい治療方法が、街のクリニックですぐに提供されることも珍しくありません。これは本当に素晴らしいことだと思います。

一方で、目の病気には特有の怖さもあります。それは網膜や視神経などの神経組織は一旦悪くなってしまうと、元通りに治ることはないということです。そうした病気に対して我々眼科医が出来ることは早期発見・早期治療、これに尽きます。ですから「目の治療なんて怖い」「何だか痛いことされそう」という気持ちも分かりますが、勇気を持って一日でも早く眼科を受診してください。実際には痛みを感じるような検査や治療は殆どありません。残念ながら、ゼロではありませんが(笑)。


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