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浅川 雅晴 院長
アサカワ マサハル
MASAHARU ASAKAWA |
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浅川クリニック |
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生年月日:1958年4月24日 |
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出身地:東京都 |
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血液型:O型 |
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著書:心のセラピー、新心のセラピー、若がえりセラピー、心の痛み解決法[KKロングセラーズ] |
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好きな映画:フォレスト・ガンプ |
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好きな言葉・座右の銘:一期一会 |
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好きな音楽:クラシック |
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好きな場所:海、山 |
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■この道を志したきっかけや現在に至るまでの経緯をお聞かせください。 |
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子供の頃は身体が弱く、病院に頻繁に通っていました。そこでお世話になっていた先生の診療される姿を見て、憧れを抱くようになったというのが実際のところだと思います。
それともうひとつ、私の父も医者で外科医をしていましたから、そうした環境で過ごしたというのも医師を志すキッカケとなったのかもしれません。
東海大学に進み、東海大学病院精神科に入局しました。学生時代から「これからはストレス社会への対応、メンタルのケアが求められる時代が来る」と思っていましたので、それがこの科を選択した理由になります。
その後、1994年に『浅川クリニック』を開院致しました。地域の皆様の『健康創造パートナー』としてお役に立っていければと考えております。 |
■治療の際に心掛けていらっしゃることについてお聞かせください。 |
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患者さんが納得し、安心して治療を受けていただけるよう丁寧でわかりやすい説明を心掛けております。
患者さんはそれぞれ異なる生い立ちと異なる生活環境をお持ちです。表面上に表れている症状にだけ着目するのではなく、患者さんの内面深くに入っていく心づもりが肝要となります。
あくまでも患者さんが治療の主役であり、治療者はそれを援助する役割です。ご自身が自分自身を治していこうとする気持ち。それを喚起しお手伝いするのが我々の立場です。あくまでもサポートに徹し、一緒に治していきましょうという姿勢が大事なことだと考えています。 |
■うつ病の“認識”についてお聞かせください。 |
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来院される患者さんはうつ病やストレスによる自律神経の失調に悩まれている方が大半を占めます。咳や頭痛、吐き気といった症状にもストレスが関係していることが多いのです。
うつ病というのは自分自身が気づくことより、周りの方、ご家族や会社の同僚が先に気づくことが多い病気です。急に早く寝るようになったとか、「普段と違う」ことを本人よりも早くご家族の方が察知する。会社の同僚がそうと気づくケースは、仕事の密度は少なくなっているのにミスが多くなったですとか、仕事の能率の低下を端緒としてうつ病の発見に至る場合が多いですね。
「いつもの自分と違うことを意識する」ことは、簡単なようでいて難しいものです。
比較的容易なのは睡眠をひとつの目安としていただくことです。1日、2日であれば寝れないことは多々ありますが、それが3日間続くようであれば注意していただいたほうが良いですね。3日間眠れない、もしくは睡眠が不足するような状態であれば、うつ病の始まりと自覚し、診察を受けられたほうが宜しいかと思います。
近頃はインターネットでうつ病のチェックリストというものも見られるようになりました。簡易なものですが、これを利用していただくのも判断の助けにはなるかと思います。ですがやはり、少しでも不安や心の迷いをお持ちの方は早めに受診をしていただければと思います。 |
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■心の病を防ぐためのアドバイスをお願い致します。 |
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「三つ子の魂百まで」という言葉があります。泣いたり、怒ったり、抱っこをしてあげたり…。この時期に親御さんが子供と時間を共有することは、後々の人格形成において非常に大切な要素となります。
昔は大家族で、おじいちゃん、おばあちゃんが同居している、また兄弟も多いということが自然と人間関係の練習となっていました。それに対して現在はと言いますと、核家族化や少子化が進み、親子間、兄弟間の交流が昔に比べ希薄になっているのです。
『失感情症』と呼ばれる一部分の感情が欠落した症状は、子供の時期のこうしたスキンシップの低下が一因となっている面もあるのです。もちろん、こうした症状を抱えた方は、いざ社会に出たときの耐性が弱いということも言えるかと思います。
この問題は決して子供の時期だけにその原因があるとは言えません。人と人とがお互いに顔を会わせ、言葉を交わすことで感情は作られていきます。
しかし、機械文明が急速に進歩している現代、メールを見て送信、受信を繰り返すだけのやり取りで感情があまり育っていません。つまるところそれは、人と人ではなく、機械でしかないからなんです。
今の時代、ろくに挨拶もせず、一言もしゃべらないでパソコンの画面だけを見て事が足りてしまうような職種が多いという現実があります。仕事が終われば一緒に飲みに行く、上司が部下に絶えず声を掛ける。昔ながらのコミュニケーションが見直されるべき時代に入ったのではないでしょうか。心の病を未然に防ぐためには、密接なコミュニケーションこそが何よりも大事なことだと考えています。 |
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■最後に地域の皆様へメッセージをお願い致します。 |
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●過剰労働でうつ病にかかる人が多い時代です。生活のための収入を得るために、もくもくと働く。
知らず知らず心の病に入っているケースがあります。
また働きたくても職に就けない悩みから知らず知らず心の病になり、重症化しているケースもあります。
自分がまさか心の病にかかっているということを知らない人が多いのです。
●老人の世話に明け暮れ、先の見えない不安で、心の病になる人も多い現代です。
●心療内科とは、病気か病気でないかを判断する場所でもあります。少しでも「いつもの自分でないなあ」と感じたら早めに相談して頂けたらと思っています。
※上記記事は2011.4に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。 |
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